この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
甘く、深く、繋がって
第23章 長い一日
重なった背中から伝わる真純の早い心臓の拍動にほくそ笑む。なのに、まるで逃れるかのように俯かれて気に入らない。ついむきになって真純の身体を回転させた。
「きゃっ、あっ」
正面から抱き締めて
「たっ拓真さん!」
焦る真純に二の腕を叩かれたけど、当然ながら離す訳がない。
「ちょっとだけ」
耳元で囁くと真純の身体がカクンと下がる。背中に縋る様に腕が回されて、ようやく捕まえられた気持ちになった。
「ふふっ」
微笑んだ俺に擦り寄って来た華奢な身体。腕の中に包み込んで。
「ますみ」
名前を呼ぶと小さく震えてより強くしがみ付いてくる。その可愛さに思わず笑ってしまった。
「今日はゆっくり楽しんでね」
「……はい」
頷いてまた擦り寄ってくる。僅かに香る甘い香り。
ホント、堪んない
トントンとその背を軽く叩いて、丸い頭に口付けた。
「ふーん。本当に気に入ってるのね」
正面から聞こえてきたシンシアのからかうような声。幸せな空気を乱されて不愉快になる。
「触んなよ、シンシア」
真っ直ぐ睨み付けてけん制したところで
「そんな事言うの?」
コイツには通じない。
「何度でも言ってやるよ。真純に近寄んな」
「きゃっ、あっ」
正面から抱き締めて
「たっ拓真さん!」
焦る真純に二の腕を叩かれたけど、当然ながら離す訳がない。
「ちょっとだけ」
耳元で囁くと真純の身体がカクンと下がる。背中に縋る様に腕が回されて、ようやく捕まえられた気持ちになった。
「ふふっ」
微笑んだ俺に擦り寄って来た華奢な身体。腕の中に包み込んで。
「ますみ」
名前を呼ぶと小さく震えてより強くしがみ付いてくる。その可愛さに思わず笑ってしまった。
「今日はゆっくり楽しんでね」
「……はい」
頷いてまた擦り寄ってくる。僅かに香る甘い香り。
ホント、堪んない
トントンとその背を軽く叩いて、丸い頭に口付けた。
「ふーん。本当に気に入ってるのね」
正面から聞こえてきたシンシアのからかうような声。幸せな空気を乱されて不愉快になる。
「触んなよ、シンシア」
真っ直ぐ睨み付けてけん制したところで
「そんな事言うの?」
コイツには通じない。
「何度でも言ってやるよ。真純に近寄んな」