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甘く、深く、繋がって
第23章 長い一日
「拓真さんは関係ないの」
キッパリ言い切って、ハルカさんの目を見詰める。対するハルカさんもただじっと真純を見返して。
「……そう、なの?」
疑わしそうに聞いてきた。
「うん。……あの時ね、別のフロアの違う会社の人とトラブルにあったの。……すごく、怖くて……」
僅かに震えた声。それはきっと真実を告げている。
……やはり同じオフィスビル内でみゆきも働いてるのか
みゆきと話した翌日、ビルの管理会社へ相談に行って正解だった……
真純はどんな思いで俺の関与を否定してるのか……
詮索を拒むように伏せられた眼差しは単に隠そうとしているだけではないように思えて。
「……嫌な事思い出させてゴメンね」
真純に言葉を返したハルカさんも同じ事を感じたのだろう。心配そうに見詰めていても、それ以上突っ込んで聞こうとはしなかった。
「……トラブル事態は解決してるんだな?」
ソウスケさんも念を押すように確認しただけ。
真純の手を強く握る。
「うん。大丈夫」
別フロアとは言え同じオフィスビル。また会う危険性は否定できない。にも拘わらず言い切った真純。
その信頼は失えない。
ビールを持ってきた桐生さんも同じテーブルに腰掛けて、自然に手が離れる。小さな温もりを追い掛けたくて、辛うじて思い留めた。
キッパリ言い切って、ハルカさんの目を見詰める。対するハルカさんもただじっと真純を見返して。
「……そう、なの?」
疑わしそうに聞いてきた。
「うん。……あの時ね、別のフロアの違う会社の人とトラブルにあったの。……すごく、怖くて……」
僅かに震えた声。それはきっと真実を告げている。
……やはり同じオフィスビル内でみゆきも働いてるのか
みゆきと話した翌日、ビルの管理会社へ相談に行って正解だった……
真純はどんな思いで俺の関与を否定してるのか……
詮索を拒むように伏せられた眼差しは単に隠そうとしているだけではないように思えて。
「……嫌な事思い出させてゴメンね」
真純に言葉を返したハルカさんも同じ事を感じたのだろう。心配そうに見詰めていても、それ以上突っ込んで聞こうとはしなかった。
「……トラブル事態は解決してるんだな?」
ソウスケさんも念を押すように確認しただけ。
真純の手を強く握る。
「うん。大丈夫」
別フロアとは言え同じオフィスビル。また会う危険性は否定できない。にも拘わらず言い切った真純。
その信頼は失えない。
ビールを持ってきた桐生さんも同じテーブルに腰掛けて、自然に手が離れる。小さな温もりを追い掛けたくて、辛うじて思い留めた。