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甘く、深く、繋がって
第24章 対峙
そんな事にはならないと、気を新たにソウスケさんを見返す。
視界の端でハルカさんがゆっくり息を吐いたのが見えた。
「……そぉ、すけ」
掠れた声にソウスケさんの視線が下りる。強く握られていた腕を外させ、自由になった手でハルカさんの頭をくしゃくしゃと掻き回す。
「真純が信を置く男を、俺たちが初めから疑ってかかるのは、無しだ。今一緒にいて、真純はそんなに頼りないか?」
「……っ」
ハルカさんが項垂れたまま頭を左右に振った。ソウスケさんの眼差しがふっと柔らぐ。でもそれは一瞬で。すぐに感情の読めない瞳に戻る。そのままポンポンと軽く頭を叩き、手を下ろした。
「そんなに心配ならハルが安心するまで今のまま一緒に住むよう、真純に説得するか?」
問われたハルカさんがゆっくり首を左右に振る。
「……大丈夫」
幾分落ち着いた様子でソウスケさんを見上げた。
ソウスケさんが俺を受け入れようとしてくれているのは、あくまでも真純の為。ハルカさんの反応もまた真純の為……
真純を思う、たくさんの人の気持ちが真純へ届いて欲しいと願う。
無言で頷いたソウスケさんの視線が逸れた。その瞳が見詰めるのは桐生さんと千佳に挟まれて笑う真純。
視界の端でハルカさんがゆっくり息を吐いたのが見えた。
「……そぉ、すけ」
掠れた声にソウスケさんの視線が下りる。強く握られていた腕を外させ、自由になった手でハルカさんの頭をくしゃくしゃと掻き回す。
「真純が信を置く男を、俺たちが初めから疑ってかかるのは、無しだ。今一緒にいて、真純はそんなに頼りないか?」
「……っ」
ハルカさんが項垂れたまま頭を左右に振った。ソウスケさんの眼差しがふっと柔らぐ。でもそれは一瞬で。すぐに感情の読めない瞳に戻る。そのままポンポンと軽く頭を叩き、手を下ろした。
「そんなに心配ならハルが安心するまで今のまま一緒に住むよう、真純に説得するか?」
問われたハルカさんがゆっくり首を左右に振る。
「……大丈夫」
幾分落ち着いた様子でソウスケさんを見上げた。
ソウスケさんが俺を受け入れようとしてくれているのは、あくまでも真純の為。ハルカさんの反応もまた真純の為……
真純を思う、たくさんの人の気持ちが真純へ届いて欲しいと願う。
無言で頷いたソウスケさんの視線が逸れた。その瞳が見詰めるのは桐生さんと千佳に挟まれて笑う真純。