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甘く、深く、繋がって
第24章 対峙
真純は千佳に頭を抱きかかえられていて。隣で桐生さんが柔らかく微笑んで二人を見守っている。遠目からも分かるほど、そこは温かい。
今さらだけど、桐生さんに名乗らないよう頼んだ自分が情けなくなった。
「あんな風に笑えるようになったんだな」
落とされた呟きに振り返る。ソウスケさんは何処か眩しそうに真純を眺めていた。つられる様に真純に視線を向けたハルカさんの眉が下がる。
「……ついこの前まで、不安そうだったのに」
独りごちる様に言って俺を見た。探るような眼差し。
真純を不安にさせた自覚はある。いらない痛みを与えてしまった自覚も……
黙って見返す俺に、ハルカさんは目蓋を落としゆっくり息を吐いた。
「やっぱり……」
小さな声は途中で不明瞭になる。聞き取れなくなったのはソウスケさんも同じだったらしく、伺うようにハルカさんを覗き込んでいる。
それに気付いたのか、ハルカさんは目を開けてソウスケさんを見上げた。
「ううん」
頭を軽く左右に振って柔らかく笑う。
「壮助が言うように、斎藤くんのお陰なのかなと思って」
下がったままの眉は寂しそうにも見えて。ソウスケさんがもう一度ハルカさんの髪を大きな手でくしゃりと乱した。
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