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甘く、深く、繋がって
第24章 対峙
「……本当にお前は」
そこで言葉を切って黙り込む。桐生さんは軽く肩を竦めてふふっと笑った。
「大丈夫なら良いんです」
それはすごく優しい微笑みで。桐生さんがはるちゃんを大切に思っているのがすごく伝わってきた。
あの時、私はまだ小さかったからはるちゃんとせいちゃんが付き合っていたのかどうかは分からない。でも、今の二人の関係はきっと温かい。そう思えて嬉しくなった。
「あ、すみちゃん」
ニコリと笑い掛けられて私もつられるように笑顔になる。
「はい」
「もう思い出したんだから、桐生さんはなしね」
「えっ……」
それって……昔みたいにせいちゃんって呼ぶって事?
「良い?」
なんとなく断りにくい雰囲気に押されるように頷くと、桐生さんの隣で壮ちゃんがふっと笑った。久しぶりに見た柔らかな笑顔。
「お前も意外としつこいね」
「……それは壮さんが一番ご存知でしょう?」
そう言って片側だけ眉を上げる。穏やかな笑みの印象が強かったから、それは初めて見る表情で。
壮ちゃんと桐生さん、本当に仲良しなんだ。
そう言えば、さっき反対すると思ってなかったって……
そこで言葉を切って黙り込む。桐生さんは軽く肩を竦めてふふっと笑った。
「大丈夫なら良いんです」
それはすごく優しい微笑みで。桐生さんがはるちゃんを大切に思っているのがすごく伝わってきた。
あの時、私はまだ小さかったからはるちゃんとせいちゃんが付き合っていたのかどうかは分からない。でも、今の二人の関係はきっと温かい。そう思えて嬉しくなった。
「あ、すみちゃん」
ニコリと笑い掛けられて私もつられるように笑顔になる。
「はい」
「もう思い出したんだから、桐生さんはなしね」
「えっ……」
それって……昔みたいにせいちゃんって呼ぶって事?
「良い?」
なんとなく断りにくい雰囲気に押されるように頷くと、桐生さんの隣で壮ちゃんがふっと笑った。久しぶりに見た柔らかな笑顔。
「お前も意外としつこいね」
「……それは壮さんが一番ご存知でしょう?」
そう言って片側だけ眉を上げる。穏やかな笑みの印象が強かったから、それは初めて見る表情で。
壮ちゃんと桐生さん、本当に仲良しなんだ。
そう言えば、さっき反対すると思ってなかったって……