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甘く、深く、繋がって
第24章 対峙
拓真さんと話していた壮ちゃんはピリピリしてるように見えた。でも、反対を考えていなかったの?
「壮ちゃん」
名前を呼ぶと、飲もうとしていたビールのグラスを置いて私を見てくれる。
「ん?どうした?」
冷たく見える瞳。でも、壮ちゃんは優しい人だから大丈夫。そう思ったのに。
「あの……さっき桐生、せいちゃんに反対すると思ってなかったって……」
「あぁ、そう言った」
頷いて返された言葉はせいちゃんに対する時にくらべ淡々としているように思えて、ヒヤリとする。
「どうして?」
尋ねる声が震えるかと思った。
「真純が、好きになった男だから」
壮ちゃんが真っ直ぐに私を見ている。
……私が、好きになったから?
「それと、真純は彼を守りたいと思ってるだろ?」
「……うん」
「だからだ」
……どうして?私が拓真さんを好きってだけで、守りたいと思ってるだけで、壮ちゃんは反対しないの?
はるちゃんは、あまり良い顔をしていなかったよ?
壮ちゃんの言いたい事が、分からない。黙り込んだ私に壮ちゃんがふっと笑った。
あ……
「俺はね、真純。お前にたくさん幸せを感じてもらいたい」
「壮ちゃん」
名前を呼ぶと、飲もうとしていたビールのグラスを置いて私を見てくれる。
「ん?どうした?」
冷たく見える瞳。でも、壮ちゃんは優しい人だから大丈夫。そう思ったのに。
「あの……さっき桐生、せいちゃんに反対すると思ってなかったって……」
「あぁ、そう言った」
頷いて返された言葉はせいちゃんに対する時にくらべ淡々としているように思えて、ヒヤリとする。
「どうして?」
尋ねる声が震えるかと思った。
「真純が、好きになった男だから」
壮ちゃんが真っ直ぐに私を見ている。
……私が、好きになったから?
「それと、真純は彼を守りたいと思ってるだろ?」
「……うん」
「だからだ」
……どうして?私が拓真さんを好きってだけで、守りたいと思ってるだけで、壮ちゃんは反対しないの?
はるちゃんは、あまり良い顔をしていなかったよ?
壮ちゃんの言いたい事が、分からない。黙り込んだ私に壮ちゃんがふっと笑った。
あ……
「俺はね、真純。お前にたくさん幸せを感じてもらいたい」