この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
甘く、深く、繋がって
第24章 対峙
「愛する人に愛される、それ以上の幸せはない。反対する訳がないだろう?」
向けられてるのは柔らかい眼差し。はるちゃんを見る時と同じ、温かい笑顔。胸がギュッと苦しくなった。
「守られたいではなく、守りたい。そう思える相手に出会えて良かったな」
「……そぅ、ちゃ……」
鼻の奥がツーンとする。あっと言う間に視界が滲んだ。

壮ちゃんが私の事を大切に思ってくれているのは分かってた。仕事を辞めてまで必死に探してくれたぐらいだから。
でもいつも感じてた、淡い幕。あと一歩、私からは踏み込めなくて、踏み込んでもらえない。それははるちゃんにしても同じ事で。
苦しくならないよう、私は自分から距離を取る事でそれを見ないふりをしてきた。でも――
そんなもの、壮ちゃんにはなかったんだ。
きっと、はるちゃんにも……

私の頭を優しく撫でる千佳ちゃんの手。涙は溢れる一方で。
「大丈夫だよ、すみちゃん。はじめのアレは“お兄ちゃんの嫉妬”だから」
フフッと笑った桐生さんをジロリと睨み付けて、でも壮ちゃんは否定しなかった。
/813ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ