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甘く、深く、繋がって
第25章 始まりの夜
拓真さんに抱かれて、案内されたのは多分スイートルーム。
リビングのソファーにそっと下ろしてもらった。落ち着いた色合いの照明とシンプルな調度品。テーブルの上には新年の訪れを祝う、華やかな冬の花。ワインクーラーとフルートグラスが並ぶ。
広い窓からは湾岸の灯りが見える。
夢の国に泊まり掛けで連れて行ってもらった時のホテルも広いと思ったけど、ここはもっと広い。今いる部屋はリビングで、ベッドルームはきっと奥にある。
拓真さんがスーツケース持ってその奥へ入った。フッと部屋の明かりが落ちる。
「拓真さん?」
不安になって名前を呼ぶと、すぐに戻って来てくれた。私の前まで歩み寄って、柔らかな微笑みで私の右手を掬う。
「おいで」
優しい声に誘われて、ゆっくり立ち上がった。
「夜景、見ようか?」
「あ、はい」
見上げた拓真さんの目が弧を描いてる。
手を繋いだまま窓際へ。
見えてきたのはレインボーブリッジと立ち並ぶ高層ビル街の灯り。手前から奥へ伸びる高速道路を走る車のライト。年末だからオフィスビルの明かりは少ない。それでも十分キラキラと輝いて、写真に留めたくなる様な夜景だった。
リビングのソファーにそっと下ろしてもらった。落ち着いた色合いの照明とシンプルな調度品。テーブルの上には新年の訪れを祝う、華やかな冬の花。ワインクーラーとフルートグラスが並ぶ。
広い窓からは湾岸の灯りが見える。
夢の国に泊まり掛けで連れて行ってもらった時のホテルも広いと思ったけど、ここはもっと広い。今いる部屋はリビングで、ベッドルームはきっと奥にある。
拓真さんがスーツケース持ってその奥へ入った。フッと部屋の明かりが落ちる。
「拓真さん?」
不安になって名前を呼ぶと、すぐに戻って来てくれた。私の前まで歩み寄って、柔らかな微笑みで私の右手を掬う。
「おいで」
優しい声に誘われて、ゆっくり立ち上がった。
「夜景、見ようか?」
「あ、はい」
見上げた拓真さんの目が弧を描いてる。
手を繋いだまま窓際へ。
見えてきたのはレインボーブリッジと立ち並ぶ高層ビル街の灯り。手前から奥へ伸びる高速道路を走る車のライト。年末だからオフィスビルの明かりは少ない。それでも十分キラキラと輝いて、写真に留めたくなる様な夜景だった。