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甘く、深く、繋がって
第25章 始まりの夜
嬉しくてお礼を言おうと見上げた拓真さんの瞳に夜景が写り込んでいて。その煌めきに無意識のうちに左手を伸ばしていた。
私の視線に気付いて見下ろしてくれる、優しい眼差し。そっと触れた頬が温かい。
ふふっと笑って拓真さんが私の左手を右手で包んだ。
「気に入った?」
「……はい」
見とれるままに頷いて。
コツンと額と額が重なった。
反射的に目を閉じる。
「良かった」
そう言いながら後ろ向きに額を押され、反らされた顎。
恥ずかしくて、ドキドキし過ぎてクラクラする。
繋いだ右手に力が入って、同じ様に強く握り返された。至近距離のままもう一度ふふっと笑い、拓真さんが上体を起こす。
離れていく温もり。
……あ、れ
スッと冷えた上体に、急に心許ない気持ちになった。
目蓋を開けて、目に入ったのは拓真さんの笑顔。その事にホッとする。
「先にシャワー浴びておいで」
ニコリと深まった笑みはいつもと同じ。物足りなさを感じたのは私だけ。一人で深い接触を期待していたようで、恥ずかしくなって俯いた。拓真さんの目を見られない
「はい……」
返す言葉が小さくなる。
拓真さんに優しく頭を撫でられた。
私の視線に気付いて見下ろしてくれる、優しい眼差し。そっと触れた頬が温かい。
ふふっと笑って拓真さんが私の左手を右手で包んだ。
「気に入った?」
「……はい」
見とれるままに頷いて。
コツンと額と額が重なった。
反射的に目を閉じる。
「良かった」
そう言いながら後ろ向きに額を押され、反らされた顎。
恥ずかしくて、ドキドキし過ぎてクラクラする。
繋いだ右手に力が入って、同じ様に強く握り返された。至近距離のままもう一度ふふっと笑い、拓真さんが上体を起こす。
離れていく温もり。
……あ、れ
スッと冷えた上体に、急に心許ない気持ちになった。
目蓋を開けて、目に入ったのは拓真さんの笑顔。その事にホッとする。
「先にシャワー浴びておいで」
ニコリと深まった笑みはいつもと同じ。物足りなさを感じたのは私だけ。一人で深い接触を期待していたようで、恥ずかしくなって俯いた。拓真さんの目を見られない
「はい……」
返す言葉が小さくなる。
拓真さんに優しく頭を撫でられた。