この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
甘く、深く、繋がって
第25章 始まりの夜
「風呂入ってくる」
ソファーに私を下ろして立ち上がる。
突然断ち切られて不安になって。見上げた視線の先で拓真さんがグラスに残るウイスキーを一気に呷った。軽く前屈みになってグラスをテーブルに置きながら
「見に来る?」
覗き込んで来るのはいつもの意地悪な微笑みで。
「いっ、行きません!」
ホッとしつつも思わず力が入ってしまった。
「そう?」
ふふっと笑ってベッドルームの方へ歩き出す。その境目で立ち止ったかと思うと
「あぁ、俺ともう一回入ろうか?」
艶やかな微笑みで振り返られた。
ズクンと胸の奥が疼く。ドキドキと早くなる心臓。熱を帯びた身体が続きを期待して小さく震える。疼き出す。
「っ……は、いり、ません」
辛うじて返した私に拓真さんが今度はクスリと笑った。
「まぁ待ってるから何時でも入っておいで」
身体の疼きを見透かされたみたい。顔がじわっと熱くなる。
黙り込んだ私に笑みを深めて、拓真さんはベッドルームへ入って行った。
少しして聞こえたバスルームの扉の開閉音。ようやく身体から力が抜けた。
な、何だったの?
……からかわれてた?
ソファーに私を下ろして立ち上がる。
突然断ち切られて不安になって。見上げた視線の先で拓真さんがグラスに残るウイスキーを一気に呷った。軽く前屈みになってグラスをテーブルに置きながら
「見に来る?」
覗き込んで来るのはいつもの意地悪な微笑みで。
「いっ、行きません!」
ホッとしつつも思わず力が入ってしまった。
「そう?」
ふふっと笑ってベッドルームの方へ歩き出す。その境目で立ち止ったかと思うと
「あぁ、俺ともう一回入ろうか?」
艶やかな微笑みで振り返られた。
ズクンと胸の奥が疼く。ドキドキと早くなる心臓。熱を帯びた身体が続きを期待して小さく震える。疼き出す。
「っ……は、いり、ません」
辛うじて返した私に拓真さんが今度はクスリと笑った。
「まぁ待ってるから何時でも入っておいで」
身体の疼きを見透かされたみたい。顔がじわっと熱くなる。
黙り込んだ私に笑みを深めて、拓真さんはベッドルームへ入って行った。
少しして聞こえたバスルームの扉の開閉音。ようやく身体から力が抜けた。
な、何だったの?
……からかわれてた?