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甘く、深く、繋がって
第25章 始まりの夜
「真純、愛してる」
耳元で囁かれ、身体に響く甘い声。心まで揺さぶられて、目の奥が熱くなった。
「……す、き」
「うん」
「拓真さんが、好き」
涙声になった私をさらにギュッと抱き締めてくれる。
「俺も、真純が好きだよ」
「ふっ、う……」
堪えきれずに溢れ出す。
「離さない。離してやれない」
強くなる締め付け。苦しいのに、安心する。
「真純の現在(いま)だけじゃなく、過去も未来も全部、俺がもらうから」

いまだけじゃなく、過去も、未来も。

過去、も……

涙が止まらない。
「……はっい」
辛うじて返した返事。
「言質、取った」
ふふっと拓真さんが笑う。
「二回目だから、ね?本当にもう、離さないよ?」
コクコクと頷くと今度はクスリと笑われた。

ゆっくりと拘束を緩め、私の腕を解かせる。
至近距離で目が合ってドクンと心臓が跳ねた。緩やかに弧を描く口元。
両手で私の頬を包み、左右の目じりにそっとキスをする。
コツンと額が合わさって。軽く擦り合う鼻先。重なる唇。
柔く吸い上げてはチュッと離れ、またふわりと合わさって。
啄むだけの優しい口付け。それが嬉しくて、また涙が溢れ出す。
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