この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
甘く、深く、繋がって
第25章 始まりの夜
誰もが幸せを望んで生きている。それは自分だけに限らず、恋人だったり、家族だったり、願う相手は人それぞれ。
そんな当たり前の事さえも忘れてた。
思い出せたのも、気付けたのも、真純。全部君のおかげ。
「此方がお部屋のキーになります」
差し出されたカードキーに思考を引き戻された。
「ありがとう」
受け取ろうとしてグッと抵抗される。
「何?」
見上げた千太郎は至って真面目な顔で俺を見ていた。
「拓、お前何か変わった?」
「……」
「うん、ま、悪くないんじゃない?」
ニッと上がった口角。

何が『悪くない』だ……

勝手に一人で上機嫌になった千太郎。
「彼女、歩けないんだろ?荷物運んでやるからちょっと待ってろ」
その眼に宿る親切心。断るのも後々面倒な事になりそうで。
「……分かった」
大人しくスーツケースを運んでもらう事にした。
意外な事に千太郎はその語一切の私語を挟むことなく、スーツケースを置くときっちり仕事をこなして戻って行った。

一緒に好き放題して来たが、千も変わったという事か……

入ってすぐに目についた丁寧にセットされたシャンパンとフルートグラス。
そんなもの頼んだ覚えはない。

/813ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ