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甘く、深く、繋がって
第6章 夢の国
「そう、だよね……ごめん」
自分を責める表情に胸がツキンと痛む。
なおも腰を擦り付けようと蠢く欲を抑えつけ、首を静かに左右に振った。

悪いのは私、この身体。
初めから、先に求めてた……

「今は、止める」
そう言って眉間に口付ける。包み込むように優しく抱き締められた。
「でも、俺また暴走するかも」

暴走……

「真純、可愛いくて、触りたくなる」
一旦そこで言葉を切って
「こういうの、初めてで正直分かんない。だから嫌な時はまた教えて?」

『こういう』のって、どういうの?

そこはよく分からないけど『嫌な時は教えて』という言葉にホッとしてゆっくり頷いた。
「ん……キスは良い?」
早速確認されて急に恥ずかしくなる。

『こういう』のって、こういう事?

小さく一つ頷くと、ギュッと斎藤さんの腕に力が入る。
「ありがと」

えっ、お礼?

少し驚いていると、腕が解かれて斎藤さんが上体を起こした。

あ……

すぐ目の前で、ふわりと微笑まれた。その整った美しさに見惚れるままに、チュッと唇が重なる。
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