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甘く、深く、繋がって
第6章 夢の国
もう一つ、チュッ……チュッ……
温かい舌に唇を舐められた。そのままスルリと差し込まれ、歯列をなぞられ

……気持ち、ぃ……

誘うように開いた奥へ侵入し、歯列の裏から口蓋から撫でられる。舌と絡んで……
緩い動きは官能的で、ゾクゾクと私を震わせる。

あぁ、もっと……

無理やり抑えつけた欲がドロリと蠢く。

だ、め……でも、続けたい……

「んっ……ん」
零れるのは甘い吐息。
角度を変え、深まる口付けは突然身体を起こした斎藤さんによって中断された。
「ごめん、だめ。我慢出来なくなる。俺頭冷やしてくる。真純も落ち着いたら前に座って待ってて」
ニッコリ笑って、でもどこか視線の合わない斎藤さん。座席の背に手を掛け、後退すると後部座席から降りてしまった。

一人仰向けのまま残されて、ぼんやり天井を見上げる。

離れてくれて助かった
あのままキスしてたら、私、絶対誘ってる
……身体が、熱い

右の胸は思い出すだけでジンジンするし、触られる事のなかった中心は切なくてキュウと締まる。ウズウズする……
我慢出来なくて、脚を擦りあわせた。
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