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甘く、深く、繋がって
第26章 睦みあう
まぁ、真純だからな。仕方無い。
そう思ってはいても、直ぐに胸元に落とされた視線に弄りたくなる。
「……もう、終わり?」
「っ!」
ビクッと肩を竦め、胸元まで赤く染めていく。
予想通りの反応に口角が上がる。
「……いっ、いつから、起きてたんですか?」
俺の問いには答えずに真純が深く顎を引いた。胸元に寄せた左手を硬く握る、その表情は分からない。
頭を撫でられて嬉しかった事は隠しておきたくて。
「んー、キスの途中?」
敢えて真純の羞恥を煽った。
案の定、小さく肩を震わせて黙り込む。自由な右手を伸ばし、そっと真純の頬に触れた。
「嬉しかったよ?」
「っ」
ピクンと跳ねた肩。常より熱い頬を撫で
「ね、こっち向いて?」
ゆっくり顎を掬い上げた。
大して抵抗せずに上を向いた真純。でもチラッと合わせただけで視線を逸らす。
「俺も、して良い?」
直後、また俯きそうになった顎を阻んで距離を詰めた。
「だめだよ。逃がさない」
「あっ」
小さな右手をキュッと握り
「俺も、する」
宣言した俺に真純の眉が下がる。上目遣いで見上げてくる困り顔が可愛くて堪んない。
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