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甘く、深く、繋がって
第28章 初詣
全員で少し離れたコインパーキングまで歩く。先導してくれるのは桐生さんと拓真さん。二人で小さく笑いながら歩いてる。深夜だから二人とも声を抑えてて、すぐ後ろにいるのに何を話してるのかは聞こえない。
「せっかくだからみんなで、ね」
隣を歩く千佳ちゃんに耳元で囁かれた。降り仰いだ千佳ちゃんは黒髪ツーブロックだった一昨日と違い、先だけ赤く染めたベリーショート。プラスだて眼鏡。毛先を遊ばせたその髪型は千佳ちゃんによく似合うけど……まだ見慣れなくてソワソワする。
「ち、千佳ちゃんが提案したの?」
「そう。こんな機会めったにないしね」
にっこり笑顔で覗き込んでくる。
「……」
「壮助さんも悠さんもすぐに乗ってくれたよ」
黙り込んだ私に、千佳ちゃんが教えてくれた。

……本当?

「大丈夫、心配ないって」
何も言ってないのに、キュッと肩を抱き寄せられた。
「う、ん」
小さく頷いて目の前を歩く拓真さんを見上げる。ちょうど桐生さんの方を向いていた拓真さんは私の視線に気付いて軽く振り返ってくれた。
「眠くない?」
「……ね、眠いです」
正直に頷いた私にくすりと笑う。優しい眼差し。
「車乗ったら向こうに着くまで寝てて良いよ」
伸びてきた手に頭を撫でられた。
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