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甘く、深く、繋がって
第28章 初詣
「う、は、はい……」
ただでさえ顔が熱い。その上至近距離での微笑みに、益々心臓が跳ね上がった。
拓真さんが私の右手を取り、コートのポケットに入れてくれる。
「っ」
びっくりして、嬉しくて。でも近付いてくる千佳ちゃんの視線に顔を上げられない。
ど、どどうしよう……
「所構わず真純にヤラしいことしないでくれる?」
やっ、ヤラしい?
ドキドキし過ぎて胸が痛い。思わず空いてる左手で拳を作り、胸元に強く押し当てた。
拓真さんの反対側から千佳ちゃんに肩を抱き寄せられる。勢いで右手が離れそうになって、拓真さんが私の手をギュッと掴んだ。
「キスぐらいで牙剥いてんなよ。欲求不満」
「そのキスがヤラしいって言ってんの。変態」
私を飛び越えて交わされる声を抑えた言い合いに身体が縮こまる。
う……
変、態って……
「人のキス見て発情してんなよ」
「願望が駄々漏れ過ぎって教えてあげてんの。エロ料理人」
が、願望……
私、もっと欲しいと思ってしまった。
「で、お前は何妄想してんだよ」
「年中盛ってる自分と一緒にしないでくれる?」
…………っ
ただでさえ顔が熱い。その上至近距離での微笑みに、益々心臓が跳ね上がった。
拓真さんが私の右手を取り、コートのポケットに入れてくれる。
「っ」
びっくりして、嬉しくて。でも近付いてくる千佳ちゃんの視線に顔を上げられない。
ど、どどうしよう……
「所構わず真純にヤラしいことしないでくれる?」
やっ、ヤラしい?
ドキドキし過ぎて胸が痛い。思わず空いてる左手で拳を作り、胸元に強く押し当てた。
拓真さんの反対側から千佳ちゃんに肩を抱き寄せられる。勢いで右手が離れそうになって、拓真さんが私の手をギュッと掴んだ。
「キスぐらいで牙剥いてんなよ。欲求不満」
「そのキスがヤラしいって言ってんの。変態」
私を飛び越えて交わされる声を抑えた言い合いに身体が縮こまる。
う……
変、態って……
「人のキス見て発情してんなよ」
「願望が駄々漏れ過ぎって教えてあげてんの。エロ料理人」
が、願望……
私、もっと欲しいと思ってしまった。
「で、お前は何妄想してんだよ」
「年中盛ってる自分と一緒にしないでくれる?」
…………っ