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甘く、深く、繋がって
第28章 初詣
言葉の端々まで刺々しい千佳ちゃんに対し、拓真さんは全然動じない。
「恋人を抱きたいと思って何が悪い」
こっ恋人……!
気持ちが浮き上がりそうになって
「場所をわきまえてって言ってんの」
冷静な千佳ちゃんの言葉にへこむ。
「俺が真純を晒すような事する訳ないだろうが」
……拓真さん、煽ってる?
「いや、キスだけで十分ヤラしいから」
うぅっ
初めにも言われたけど、そんな風に見られていたなんて、恥ずかし過ぎて居た堪れない。
「なら、見んな」
「壮助さんもいる傍で、まさかあんなエッロいキスしてるとか思いも」
「ち、千佳ちゃん」
耐えられなくなって私の肩を抱く千佳ちゃんの手をギュッと握った。
もう、止めて……
名前を呼ぶ声は小さくなってしまったけど、千佳ちゃんの耳には届いたみたい。
「あ、ごめん、真純」
すぐに謝ってくれた。
「ぅ、うん……」
恥ずかしさはそうそう消えてくれそうにない。でも白んだ空は明るさを増してきていたし、壮ちゃん達に本当に心配かけてしまう。
「……あ、の……そろそろ、行きませんか」
右手は拓真さん、左手は千佳ちゃん。両手を捕られたままの提案は快く受け入れてもらえたみたいだった。
「恋人を抱きたいと思って何が悪い」
こっ恋人……!
気持ちが浮き上がりそうになって
「場所をわきまえてって言ってんの」
冷静な千佳ちゃんの言葉にへこむ。
「俺が真純を晒すような事する訳ないだろうが」
……拓真さん、煽ってる?
「いや、キスだけで十分ヤラしいから」
うぅっ
初めにも言われたけど、そんな風に見られていたなんて、恥ずかし過ぎて居た堪れない。
「なら、見んな」
「壮助さんもいる傍で、まさかあんなエッロいキスしてるとか思いも」
「ち、千佳ちゃん」
耐えられなくなって私の肩を抱く千佳ちゃんの手をギュッと握った。
もう、止めて……
名前を呼ぶ声は小さくなってしまったけど、千佳ちゃんの耳には届いたみたい。
「あ、ごめん、真純」
すぐに謝ってくれた。
「ぅ、うん……」
恥ずかしさはそうそう消えてくれそうにない。でも白んだ空は明るさを増してきていたし、壮ちゃん達に本当に心配かけてしまう。
「……あ、の……そろそろ、行きませんか」
右手は拓真さん、左手は千佳ちゃん。両手を捕られたままの提案は快く受け入れてもらえたみたいだった。