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甘く、深く、繋がって
第28章 初詣
クスリと楽しそうに笑う拓真さん。ほぼ同じタイミングで反対側から千佳ちゃんの小さなため息が降ってきた。
うっ……
は、はるちゃんと壮ちゃん……桐生さんだって、気付いた、よね……
恥ずかしくて、前を向いたまま動けなくなってしまった。
ゆったりと昇る太陽。
眩しい光に包まれて、迎えた新年の夜明け。
潮風は冷たくて寒いはずなのに、拓真さんと千佳ちゃんに繋がれた手が温かい。そこから身体に温もりが伝わるようで、あまり気にならない。
隣に大好きな拓真さんがいる。
はるちゃんや千佳ちゃん、久しぶりに会った壮ちゃんや桐生さんまで……
何だかとても幸せで、幸せだと思える事が嬉しくて。恥ずかしさから気まずかった気持ちはいつの間にか薄れ、自然と口元が綻んでいた。
今日、みんなと初日の出を見られて、良かった……
朱鷺色だった太陽は高くなるにつれその色を黄金から白金に変え、強く輝き出す。
もう眩しくて顔を向けていられない。
東の空から拓真さんに視線を移すと、さっきと同じく直ぐに気付いてくれた。私の方へ首を傾げ、ニコリと笑う。その優しい笑顔に胸がキュンとなった。
うっ……
は、はるちゃんと壮ちゃん……桐生さんだって、気付いた、よね……
恥ずかしくて、前を向いたまま動けなくなってしまった。
ゆったりと昇る太陽。
眩しい光に包まれて、迎えた新年の夜明け。
潮風は冷たくて寒いはずなのに、拓真さんと千佳ちゃんに繋がれた手が温かい。そこから身体に温もりが伝わるようで、あまり気にならない。
隣に大好きな拓真さんがいる。
はるちゃんや千佳ちゃん、久しぶりに会った壮ちゃんや桐生さんまで……
何だかとても幸せで、幸せだと思える事が嬉しくて。恥ずかしさから気まずかった気持ちはいつの間にか薄れ、自然と口元が綻んでいた。
今日、みんなと初日の出を見られて、良かった……
朱鷺色だった太陽は高くなるにつれその色を黄金から白金に変え、強く輝き出す。
もう眩しくて顔を向けていられない。
東の空から拓真さんに視線を移すと、さっきと同じく直ぐに気付いてくれた。私の方へ首を傾げ、ニコリと笑う。その優しい笑顔に胸がキュンとなった。