この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
甘く、深く、繋がって
第28章 初詣
「き、キレイでしたね」
誰も何も話さなかったので、何となく小声になる。拓真さんは少し身体を屈めてくれて
「そうだね」
また笑顔を返してくれた。
その近さにドキドキしていると繋いでいた手を離された。寂しく思う間もなく、その手でポンポンと頭を撫でられる。そのままクイッと引き寄せられて
「来年は二人で、ね」
こそっと耳元で囁かれた。
その言葉と耳朶に掛かる吐息、僅かに触れた柔らかな感触に心臓が跳ねる。熱くて頭から湯気が出そう……
恥ずかしくなって俯いて
「可愛いね、真純」
上から落とされた囁きにますます深く顎を引いた。

拓真さん、甘過ぎます
みんないるのに……
…………
どうしよう
恥ずかしいのに
嬉しい、なんて……

一人ドキドキしていた私は頭上で交わされる会話をちゃんと聞いてなくて。
「じゃあ行くぞ」
壮ちゃんの言葉に慌てて頭を上げた。

えっ、もう帰るの?

せっかく皆でいるのに、ここで終わりにしたくない。
思わず壮ちゃんの方を見上げてしまった。
「……どうした?」
気付いてくれた壮ちゃんはいつもと同じ静かな瞳で私を見返してくる。
「もう、帰る……の?」
/813ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ