この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
甘く、深く、繋がって
第28章 初詣
「大丈夫なの?」
「はい。話した声は大丈夫そうでした。……でも今日は参拝は止めて、石段の下で待ってるそうです」
「そう……」
参拝者の列を振り返る真純は心配そう。
「桐生さんは千佳と一緒だったよ。千佳が御守りを買いたいって並んでるって。大分かかりそうだから、壮助さん達の所まで戻ろうか?」
そう提案してみたが、小さく首を横に振られた。
「二人に交通安全の御守り頼まれました」

は?
御守り?

売り場に群がるたくさんの人に真純の眉が下がる。軽く三十分は掛かりそうだ。

御守りなんて別に今日じゃなくても良くないか?
悠さんの具合が良くないのなら尚更……

疑問に思って、ふと浮かんだその理由。真純は千佳達ともはぐれて俺と二人だと壮助さんに伝えていた。

……まさか、な

都合の良い考えを頭から払う。
俺が並んで真純だけ先に戻らせることも考えたが、この人波で単独行動は危険過ぎる。一番早く合流するにはこれが確実で手っ取り早い。
「千佳に頼もう」
時間を気にしてるだろうに、遠慮がちな真純は迷うように視線を揺らす。
「今から列に並ぶより、その方がきっと早いよ」
また多くなった人影を見て、真純がようやく頷いた。
/813ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ