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甘く、深く、繋がって
第28章 初詣
お礼を述べてゆっくり真純を下ろす。ベンチに座らせると背もたれにクタリと身体を預けて。俯く彼女の顔色は優れない。
正面に膝を付き、下からそっと覗き込んだ。
「ここで落ち着くまで休もう。合流するのはその後で、ね?」
「は、い。スミマセン……」
合わさった視線はすぐに伏せられた。その仕草は人目を避けているようで。何とはなしに違和感を覚えて後ろを振り返る。視線を渡した範囲に不審な人影は見当たらない。

気のせい、か?

真純の表情を伺っていると、彼女の目線が戻ってきた。黙ったままの俺に瞬きをして、ゆっくり口元を綻ばせる。
「ありがとうございます。少し、楽になりました」
言葉通り、さっきよりは顔色が良い。まだ休ませた方が良さそうではあるが、一先ず安堵する。
「少し戻った所に自販機があったと思うから、飲み物買ってくるね。あったかいのと冷たいの、どっちが良い?」
「だ、大丈夫です」
キュッと下がった真純の眉じり。
それはいつもの遠慮だと思ってた。だから
「そんなに遠くじゃないし、すぐ戻ってくるよ?」
立ち上がろうとして、真純に手を取られて驚いた。
「そ、傍にいて下さい」
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