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甘く、深く、繋がって
第29章 ・・・のために
「次はないとも言ったよね?」
背中越しに聞こえる声は内に怒りを秘めて厳しく続く。
「今消えてくれたらここで会った事は忘れてやるよ。その男連れて、いなくなってくれないかな?」
一緒に初詣に来たのだろうから、今もみゆきさんのそばにいておかしくないのに『その男』と拓真さんが言った事に身がすくむ。

黒田さんが、近くにいる……

「それ以上近付くなよ、黒田。お前は男として最低な事を、俺の最愛の人にしたんだ」
続いた言葉に泣きそうになった。

拓真さん……

「仮令(たとえ)真純が赦したとしても、俺はお前を赦さない。……同じ男なら分かるよな?」
低い声は圧を増す。
「今後一切、真純に関わるな。顔を出すのも赦さない」
「……あぁ、分かった」
黒田さんの声は落ち着いていて『二度としない』といってくれた言葉に嘘はないように思えた。

やっぱり、さっきのはみゆきさんに私が見つからないようにしてくれてたの?
……何で?

繋いだ手をギュッと握る。すぐに握り返してもらえた事に安心しつつも、胸の奥がざわざわする。

黒田さんは……どこまで、知ってるの?
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