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甘く、深く、繋がって
第29章 ・・・のために
クラウチさんがその目を細めて頭を下げた。
「失礼な事を言って申し訳なかった。親としては、娘を信じたい。でも、横槍を入れたのはやはりみゆきの様だ」
頭を上げた倉内さんの肩が落ちる。
「みゆきは悪い子ではないのだが、気が強い。さっきの感じからしてあなたに大分キツい事を言ったりしたり、したんじゃないだろうか」
眉の下がった憂い顔。
「……いえ」
みゆきさんが私に言ったのは拓真さんとの関係を主張する言葉と啓太の事。攻撃的な態度を顕にされたのはさっきが初めてだった。
「すまなかったね」
否定したのに改めて頭を下げられて落ち着かない。近寄って上体を起こそうと思ったのだけど、それは拓真さんの腕に阻まれた。
「あ、の……クラウチさんが謝らないで下さい」
後ろからギュッと抱き締めらる。
「みゆきさんもそれだけ想いが強かったんだと思います」
「真純……」
クラウチさんには届かない程度の小さな声。その一言に私を案じる拓真さんの想いが込められている様で。応えるように拓真さんの腕を胸に抱え込んだ。
「……ありがとう」
クラウチさんにまた頭を下げられて、ソワソワする。伺うように降り仰いだ拓真さんは硬い表情で倉内さんを見ていた。
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