この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
甘く、深く、繋がって
第29章 ・・・のために
少しキツ目に寄せられた眉。気持ちを落ち着かせる様に吐かれた息。
何となく、真純が言ってるのは事件で感じた事だけではないような気がした。みゆき曰く真純の元彼の言葉はあながち嘘ではないのかも……感じた不安は

『もう、二度とあんな闇に堕ちたくないし、拓真さんを堕としたくもありません』

力を籠められた手に確信する。
真純がその闇に落とされたのは一度じゃない。極めつけが、あの事件……
どれだけ苦しい思いをさせられて来たんだ。
真純を悼む気持ちと同時に湧いた過去の自分への嫌悪。
どんな理由があろうと、俺がしてきた事は真純の言う闇に相手を突き落とす行為だ。みゆきもその被害者の一人……
どんなに悔いても今さら、だ。

気付けばみゆきの怒りは引いていた。

『地元に帰る』と言った彼女にクラウチさんも黒田も驚かなかった。初めからその予定だったんだろう。
『もう上京してくることもない』そこまで言ったのは、みゆきなりの謝罪か……

みゆきを納めてくれた真純。
守るつもりがその実、俺が守られて。真純に救われている。つくづくそう思う。

細い肩をそっと抱き寄せ、柔らかな髪に口元を埋めた。
/813ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ