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甘く、深く、繋がって
第29章 ・・・のために
離せない。

この小さなぬくもりが、俺の全て。
誰よりも愛しくて、何よりも大切な恋う人……

「ん……」
腕の中の真純が寝返りを打つ。背を向けた身体をそっと後ろから包み込み、丸い頭に口付けた。
「……くま、さん?」
ぴくりと反応した真純がゆっくり振り返る。見上げてくる眠たそうな瞳。
「はよ」
笑い掛けると真純がくしゃりと相好を崩した。でもそれは一瞬で、驚いたように瞬きをする。
「あ、れ?」
「うん、俺の家」
「……」
短い沈黙の後、見る間に赤く上気した頬。ぱっと前を向き、顔を隠すように顎を引いた。胸元に感じる真純の身体が熱い。
甘い、香りがする。
「す、スミマセン」
言って肩を竦めて縮こまる。
その様子が可愛くて、腕枕をしていた左腕で真純の肩を抱き寄せた。
「あの、私、いつから……」
その腕に外側から両手を掛けてくる。
「神社からの帰り、家に着く少し前位かな。あぁ、壮助さんの許可はもらってるから大丈夫。一応車から降りる時に声は掛けたんだけどね」
「スミマセン」
ますます小さくなる真純にふふっと笑ってしまった。
「いや、昨日からあまり寝てないだろうし……疲れただろ?」
「い、いえ……それ、もスミマセンでした」
俺の腕を掴む真純の手に力が入った。
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