この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
甘く、深く、繋がって
第30章 仕事初め
『身体、辛いでしよ?』
右だけ口角の上がった微笑み。色っぽい瞳の奥にちらつく緋色に鳥肌が立った。
拓真さんのエッチ……
そのまま拓真さんに繰り返されたコトまで思い出しそうになって、慌てて頭を起こした。
ダメダメ!
また欲しくなってきちゃう。
始業前にデスクを綺麗にしようと思って早く来たの!
熱い頬を両手で叩いて誤魔化し、足早に給湯室へ向かう。
デスク用の布巾でいつもお世話になってる技術さんの島から拭き上げて、営業の島、自分のデスクへと仕上げて再び給湯室へ。
紅茶とコーヒーを入れて戻ると、予想通り畠山さんが来ていた。
「お早うございます」
「おぅ、お早う」
私を振り返り、目を細めて笑う。
「今年もよろしくお願いします」
コーヒーのマグカップを畠山さんのデスクに置いて頭を下げた。
「こちらこそ、よろしく……これ、俺に?」
「はい、今日の朝一に渡部さんと引き継ぎに来るとメールに書かれてたので、畠山さんはそろそろいらっしゃると思って。私のと一緒に用意させてもらいました」
「そっか。わざわざありがとうな」
去年、最後の最後に飛び込んできた急ぎの案件。畠山さんが受けてくれてすごく助かった。
「渡部さんは何を飲まれるかご存知ですか?」
右だけ口角の上がった微笑み。色っぽい瞳の奥にちらつく緋色に鳥肌が立った。
拓真さんのエッチ……
そのまま拓真さんに繰り返されたコトまで思い出しそうになって、慌てて頭を起こした。
ダメダメ!
また欲しくなってきちゃう。
始業前にデスクを綺麗にしようと思って早く来たの!
熱い頬を両手で叩いて誤魔化し、足早に給湯室へ向かう。
デスク用の布巾でいつもお世話になってる技術さんの島から拭き上げて、営業の島、自分のデスクへと仕上げて再び給湯室へ。
紅茶とコーヒーを入れて戻ると、予想通り畠山さんが来ていた。
「お早うございます」
「おぅ、お早う」
私を振り返り、目を細めて笑う。
「今年もよろしくお願いします」
コーヒーのマグカップを畠山さんのデスクに置いて頭を下げた。
「こちらこそ、よろしく……これ、俺に?」
「はい、今日の朝一に渡部さんと引き継ぎに来るとメールに書かれてたので、畠山さんはそろそろいらっしゃると思って。私のと一緒に用意させてもらいました」
「そっか。わざわざありがとうな」
去年、最後の最後に飛び込んできた急ぎの案件。畠山さんが受けてくれてすごく助かった。
「渡部さんは何を飲まれるかご存知ですか?」