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甘く、深く、繋がって
第30章 仕事初め
「渡部?あぁ、アイツもコーヒー好きだよ」
「そうなんですね。ではいらっしゃったら用意します」
「ありがとう」
畠山さんと話している間に徐々に人が増えてきた。
田中さんがざわざこっちまでお土産を持ってきてくれた。お礼を言って今日のランチに誘う。
場所はもちろん『グラン・ブルー』
仕事納めの時の事もあるし、拓真さんに紹介するよう言われてて。拓真さんの事を話そうと思っていた。
「良いよ。じゃあ午前中の仕事が片付いたら声掛けてね」
優しい笑顔の田中さんを見送って、気付いた大きな人陰。
マスクで顔を半分隠した作業着姿の男の人が入り口から入ってきた。
その体格の良さに一瞬で社内が静まり返る。注目を浴びて動きを止めた彼。
「お、渡部」
畠山さんの声にゆっくりとこっちを向いた。その瞳は意外にも優しくて
ク、クマさんみたい……
それが私の第一印象だった。
渡部さんはこっちに歩いて来ようとしたけれど、そのすぐ後ろから課長が出勤してきて言葉を交わす間もなく朝礼開始。
新しい年の仕事が動き始めた。
「そうなんですね。ではいらっしゃったら用意します」
「ありがとう」
畠山さんと話している間に徐々に人が増えてきた。
田中さんがざわざこっちまでお土産を持ってきてくれた。お礼を言って今日のランチに誘う。
場所はもちろん『グラン・ブルー』
仕事納めの時の事もあるし、拓真さんに紹介するよう言われてて。拓真さんの事を話そうと思っていた。
「良いよ。じゃあ午前中の仕事が片付いたら声掛けてね」
優しい笑顔の田中さんを見送って、気付いた大きな人陰。
マスクで顔を半分隠した作業着姿の男の人が入り口から入ってきた。
その体格の良さに一瞬で社内が静まり返る。注目を浴びて動きを止めた彼。
「お、渡部」
畠山さんの声にゆっくりとこっちを向いた。その瞳は意外にも優しくて
ク、クマさんみたい……
それが私の第一印象だった。
渡部さんはこっちに歩いて来ようとしたけれど、そのすぐ後ろから課長が出勤してきて言葉を交わす間もなく朝礼開始。
新しい年の仕事が動き始めた。