この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
甘く、深く、繋がって
第30章 仕事初め
時計を見て時間を確認。
まだお昼には少し早いけど、午前中にやりたいと思っていた分は組み直した。
……先にお手洗いに行っておこうかな。
パソコンを一旦オフにして、ポーチを手に立ち上がった。
そう言えば、いつもトイレでみゆきさんに会ってた……
ちょっと緊張したけれど『地元に帰る』と言っていた彼女と会う訳もなく、用を済ませてデスクへ戻る。ほっとしながら椅子を引こうとしたところへ、田中さんから声が掛った。
「真純ちゃん。少し早いけど、ランチに行こう」
田中さんと一緒に外へ出た。冷たい空気に身が引き締まる。けど、
どうやって切り出そう……
頭の中はそれでいっぱい。
田中さんの実家でのお子さんと田中さんのご両親とのやりとりのエピソードを聞きながら並んで歩いて
「あ……」
明かりの点いてないお店に二人して立ち止まった。『close』の看板が架かったままの扉。
『新年は五日からの営業となります』そう書かれたポスター。
『グラン・ブルー』はお休みだった。考えるまでもなく、月曜日は定休日なんだけと。
でも拓真さん、今日仕事って……
「残念。明日からだって……真純ちゃん?」
まだお昼には少し早いけど、午前中にやりたいと思っていた分は組み直した。
……先にお手洗いに行っておこうかな。
パソコンを一旦オフにして、ポーチを手に立ち上がった。
そう言えば、いつもトイレでみゆきさんに会ってた……
ちょっと緊張したけれど『地元に帰る』と言っていた彼女と会う訳もなく、用を済ませてデスクへ戻る。ほっとしながら椅子を引こうとしたところへ、田中さんから声が掛った。
「真純ちゃん。少し早いけど、ランチに行こう」
田中さんと一緒に外へ出た。冷たい空気に身が引き締まる。けど、
どうやって切り出そう……
頭の中はそれでいっぱい。
田中さんの実家でのお子さんと田中さんのご両親とのやりとりのエピソードを聞きながら並んで歩いて
「あ……」
明かりの点いてないお店に二人して立ち止まった。『close』の看板が架かったままの扉。
『新年は五日からの営業となります』そう書かれたポスター。
『グラン・ブルー』はお休みだった。考えるまでもなく、月曜日は定休日なんだけと。
でも拓真さん、今日仕事って……
「残念。明日からだって……真純ちゃん?」