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甘く、深く、繋がって
第30章 仕事初め
「ご迷惑じゃないですか?」
そう聞いてはいるものの、田中さんの口調は嬉しそう。
「大丈夫ですよ。簡単な物になってしまいますけど」
ニコリと笑う拓真さんに誘われるまま、お店の中へ足を踏み入れた。
キッチンの目の前のカウンター席。初めて座るその席に、田中さんと並んで腰を下ろした。
拓真さんは着て来たラフな格好のまま。パーカーの袖を捲り上げ、チノパンの上から白いサロンを巻いてキッチンに立つ。
何時もの拓真さんと仕事中の拓真さん、そのどっちとも違うその姿にドキドキする。思わず見とれていたら
「真純ちゃん」
田中さんに遠慮がちに腕を引かれた。
あ、そうだ。まだ、何も説明してない
そう気が付いて、でもどう伝えようか戸惑ってしまう。
さっきの会話も、今の状況もどう見ても普通の店員と客の関係じゃない。
話すつもりで来たし、どう伝えるも何も、きっと田中さんが考えてる通りなのだけど……
いざ話そうとすると恥ずかしくて言葉が見つからない。顔が熱くなってきた。
「あ、の……」
田中さんは口ごもる私を優しい笑顔で待っていてくれる。
よく考えたら、付き合ってる人を紹介するのって、初めてかも……
そう聞いてはいるものの、田中さんの口調は嬉しそう。
「大丈夫ですよ。簡単な物になってしまいますけど」
ニコリと笑う拓真さんに誘われるまま、お店の中へ足を踏み入れた。
キッチンの目の前のカウンター席。初めて座るその席に、田中さんと並んで腰を下ろした。
拓真さんは着て来たラフな格好のまま。パーカーの袖を捲り上げ、チノパンの上から白いサロンを巻いてキッチンに立つ。
何時もの拓真さんと仕事中の拓真さん、そのどっちとも違うその姿にドキドキする。思わず見とれていたら
「真純ちゃん」
田中さんに遠慮がちに腕を引かれた。
あ、そうだ。まだ、何も説明してない
そう気が付いて、でもどう伝えようか戸惑ってしまう。
さっきの会話も、今の状況もどう見ても普通の店員と客の関係じゃない。
話すつもりで来たし、どう伝えるも何も、きっと田中さんが考えてる通りなのだけど……
いざ話そうとすると恥ずかしくて言葉が見つからない。顔が熱くなってきた。
「あ、の……」
田中さんは口ごもる私を優しい笑顔で待っていてくれる。
よく考えたら、付き合ってる人を紹介するのって、初めてかも……