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甘く、深く、繋がって
第31章 捕らわれたのは
「あ、嬉しい。真純ちゃんがいれてくれたの?」
「はい」
「ありがとう」
目元を綻ばせ嬉しそうにマグカップを引き寄せて
「ゴメンね」
小さく謝られた。なんの事か分からずにいると
「真純ちゃんの彼、かっこ良くてビックリした」
少し大きめの声で言われて頬が熱くなった。直後、ざわりと揺れた空気に顔が強ばる。
「たっ田中さん!」
慌てる私を他所に、回りの社員をグルリと見渡して。
「ラブラブなんだから、あなたたち真純ちゃんに手を出しても無駄よ?」
にこやかな笑顔で宣言されてしまった。
「あー」とか「何だよ」とか呟いてる声に、何も悪い事はしていないのに責められてるような気になって、身体が縮こまる。でも
「ね、真純ちゃん」
そう言ってにっこり笑う田中さんの笑顔は温かくて、大丈夫と思う事が出来た。
「……はい」
返事は小さくなってしまったけど、ニコニコ笑ったままの田中さんにつられて頬が綻ぶ。
「マジかー」
田中さんの隣のデスクの男性が背もたれに身体を押し付ける様にして身体を反らした。
「そう、諦めなさい。濱田君じゃ到底太刀打ちできないイケメンだから」
「はい」
「ありがとう」
目元を綻ばせ嬉しそうにマグカップを引き寄せて
「ゴメンね」
小さく謝られた。なんの事か分からずにいると
「真純ちゃんの彼、かっこ良くてビックリした」
少し大きめの声で言われて頬が熱くなった。直後、ざわりと揺れた空気に顔が強ばる。
「たっ田中さん!」
慌てる私を他所に、回りの社員をグルリと見渡して。
「ラブラブなんだから、あなたたち真純ちゃんに手を出しても無駄よ?」
にこやかな笑顔で宣言されてしまった。
「あー」とか「何だよ」とか呟いてる声に、何も悪い事はしていないのに責められてるような気になって、身体が縮こまる。でも
「ね、真純ちゃん」
そう言ってにっこり笑う田中さんの笑顔は温かくて、大丈夫と思う事が出来た。
「……はい」
返事は小さくなってしまったけど、ニコニコ笑ったままの田中さんにつられて頬が綻ぶ。
「マジかー」
田中さんの隣のデスクの男性が背もたれに身体を押し付ける様にして身体を反らした。
「そう、諦めなさい。濱田君じゃ到底太刀打ちできないイケメンだから」