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甘く、深く、繋がって
第31章 捕らわれたのは
ずっと同じ姿勢だったから、肩が凝ってる。少し椅子を下げ、肩甲骨を回す運動をしながら、ふと気付いた携帯の点滅。
何気なく手に取って
『今日は早く終われそう?』
拓真さんからのメッセージ。
つい口元が揺るんでしまう。
『もう少しで終われそうです』
返信して、程なく次のメッセージが届く。
『良かった。一緒に帰ろう。真純今日、定期ないでしょ?』
確かに、昨日自分の家に帰るつもりだったから、定期券は持ってない。でもないと困るほどの距離でもない。拓真さんも同じ駅だし、きっと分かった上で誘ってる。
それは遠回しに『会いたい』と言われている様で……
ふふっと笑いが漏れてしまった。
朝まで一緒に過ごし、お昼にも会ったばかり。でも、田中さんに認めてもらえて嬉しかったのもあって、私も拓真さんに会いたいと思ってた。
『お願いします』
一言返信して大急ぎでパズルを見直す。技術さんにパズルを添付した確認依頼の一斉メールを送って早々にパソコンをシャットダウンさせた。
いつもは返信が届くまで他の仕事をしながら待つのだけど……
今日はもう定時は過ぎてるし、課長に挨拶を済ませ帰らせてもらう事にした。
何気なく手に取って
『今日は早く終われそう?』
拓真さんからのメッセージ。
つい口元が揺るんでしまう。
『もう少しで終われそうです』
返信して、程なく次のメッセージが届く。
『良かった。一緒に帰ろう。真純今日、定期ないでしょ?』
確かに、昨日自分の家に帰るつもりだったから、定期券は持ってない。でもないと困るほどの距離でもない。拓真さんも同じ駅だし、きっと分かった上で誘ってる。
それは遠回しに『会いたい』と言われている様で……
ふふっと笑いが漏れてしまった。
朝まで一緒に過ごし、お昼にも会ったばかり。でも、田中さんに認めてもらえて嬉しかったのもあって、私も拓真さんに会いたいと思ってた。
『お願いします』
一言返信して大急ぎでパズルを見直す。技術さんにパズルを添付した確認依頼の一斉メールを送って早々にパソコンをシャットダウンさせた。
いつもは返信が届くまで他の仕事をしながら待つのだけど……
今日はもう定時は過ぎてるし、課長に挨拶を済ませ帰らせてもらう事にした。