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甘く、深く、繋がって
第31章 捕らわれたのは
拓真さんに会えるのが嬉しくて、私は気持ちが揺るんでたんだと思う。
軽い足取りでエレベーターホールに向かい、偶然ハマダさんと一緒になった。
「お疲れ様です」
声を掛けると、振り返ったハマダさんがニッと口角をあげる。
「お疲れ、真純ちゃん」
名前で呼ばれて感じる違和感。
「仕事終わり?」
近寄られて、何となく警戒してしまう。
「……はい」
つい、一歩離れてしまった。
足を止めたハマダさんはじっと私を見詰めたかと思うと、クシャリと相好を崩して笑い出す。
「んなあからさまに警戒しなくても、何もしないよ」
「……はぃ」
指摘される程顔に出てたのかと思うと恥ずかしい。一気に頬が熱くなる。
そんな私の反応にもハマダさんは明るく笑って。
「今『しまった』って思っただろ?」
さらに突っ込んできた。
「……」
軽い電子音がエレベーターの到着を知らせてくれる。ごく自然な仕草で私を開いた扉へ誘導し、後からハマダさんが乗り込んで来た。
『閉』ボタンを押しながら掛けられたのは誘いの言葉。
「面白いね、君。今日の今日で帰り一緒になるとか、こんな偶然滅多にないし、このまま一緒に飲まない?」
軽い足取りでエレベーターホールに向かい、偶然ハマダさんと一緒になった。
「お疲れ様です」
声を掛けると、振り返ったハマダさんがニッと口角をあげる。
「お疲れ、真純ちゃん」
名前で呼ばれて感じる違和感。
「仕事終わり?」
近寄られて、何となく警戒してしまう。
「……はい」
つい、一歩離れてしまった。
足を止めたハマダさんはじっと私を見詰めたかと思うと、クシャリと相好を崩して笑い出す。
「んなあからさまに警戒しなくても、何もしないよ」
「……はぃ」
指摘される程顔に出てたのかと思うと恥ずかしい。一気に頬が熱くなる。
そんな私の反応にもハマダさんは明るく笑って。
「今『しまった』って思っただろ?」
さらに突っ込んできた。
「……」
軽い電子音がエレベーターの到着を知らせてくれる。ごく自然な仕草で私を開いた扉へ誘導し、後からハマダさんが乗り込んで来た。
『閉』ボタンを押しながら掛けられたのは誘いの言葉。
「面白いね、君。今日の今日で帰り一緒になるとか、こんな偶然滅多にないし、このまま一緒に飲まない?」