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甘く、深く、繋がって
第31章 捕らわれたのは
「なら良かった」
そう言った切りハマダさんは口を閉ざし、エレベーターの中が不自然な静けさに包まれる。そうなった一端を担ってるのかと思うと居たたまれない。
ハマダさんと微妙な距離を斜めに向き合ったまま、居心地の悪さを我慢する。

早く降りてハマダさんと離れたい……

エレベーターを待つ間に連絡しようと思っていたから、拓真さんにはまだ仕事が終わった事を伝えてない。でも、ハマダさんが観察するかのようにじろじろ私を見る視線は痛いほど感じていて。携帯を取り出す事も出来ずにいる。

どうしよう
取り敢えず下に着いたら待ち合わせてる事を伝えてお店の方に向かおうかな……
駅とは反対方向だし、まさか着いてきたりされないよね?
…………
それともロビーに残った方が安全?

結論が出る前に軽い電子音の後少し身体が沈み、エレベーターが一階に着いた。
「お疲れ様でした」
「あぁ、お疲れー」
右手を上げて笑顔で応じるハマダさんにホッとして。会釈を返してエレベーターを降りた。急ぐ人の邪魔にならないよう脇にズレ、歩きながら携帯を取り出す。
何の着信もないソレは、拓真さんが私を待ってくれている証。
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