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甘く、深く、繋がって
第32章 溶け合う身体(前)
一人座っていると、嫌でもハマダさんに言われた言葉を思い出してしまう。
『エッロイ身体で
君から誘った』
そんな風に言われるのは初めてじゃない。でも黒田さんには反応してしまったけど、克己さんには嫌悪感しか感じなくて……
もう大丈夫だと思ってた。
それなのに……
ジクジクと嫌な感じが広がっていく。
「ますみ」
ローテーブルにコツッと茶托を置く音がして、拓真さんがその上に湯飲みを置いてくれた。すぐ隣に腰掛けて覗き込んでくる。
「ありがとうございます」
慌てて湯飲みに手を伸ばすと
「熱いから気を付けて」
優しく気遣ってくれる。
「はい」
言われた通り熱い湯飲み。芳ばしい麦茶の香りにホッとする。何度か息を吹き掛けて、音をたてないように一口啜った。
「あつっ」
「大丈夫?」
気を付けたつもりだったけど、舌先を火傷してしまったみたい。ヒリヒリする。
「ら、らいじょーぶれす」
「火傷した?舌、見せて?」
注意されてたのに、恥ずかしい。でも心配そうに覗き込まれて誤魔化せない。
少し舌先を出して見せると、拓真さんに顎を掬われた。じっと見詰められて、顔が熱くなっていく。
『エッロイ身体で
君から誘った』
そんな風に言われるのは初めてじゃない。でも黒田さんには反応してしまったけど、克己さんには嫌悪感しか感じなくて……
もう大丈夫だと思ってた。
それなのに……
ジクジクと嫌な感じが広がっていく。
「ますみ」
ローテーブルにコツッと茶托を置く音がして、拓真さんがその上に湯飲みを置いてくれた。すぐ隣に腰掛けて覗き込んでくる。
「ありがとうございます」
慌てて湯飲みに手を伸ばすと
「熱いから気を付けて」
優しく気遣ってくれる。
「はい」
言われた通り熱い湯飲み。芳ばしい麦茶の香りにホッとする。何度か息を吹き掛けて、音をたてないように一口啜った。
「あつっ」
「大丈夫?」
気を付けたつもりだったけど、舌先を火傷してしまったみたい。ヒリヒリする。
「ら、らいじょーぶれす」
「火傷した?舌、見せて?」
注意されてたのに、恥ずかしい。でも心配そうに覗き込まれて誤魔化せない。
少し舌先を出して見せると、拓真さんに顎を掬われた。じっと見詰められて、顔が熱くなっていく。