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甘く、深く、繋がって
第32章 溶け合う身体(前)
後ろ頭に回された手にそっと引き寄せられて額が合わさった。
「気掛かりなのは何?」
「……」
「一人で抱えてないで教えて?じゃないとその不安を軽くする事も取り除く事も出来ない。……ね?」
優しい声でもう一度促され、拓真さんの袖をキュッと掴んだ。

気掛かりと言うか、不安と言うか……

「た……拓真さん、も……思いますか?」
「……ん?」
口にするのが、怖い。
拓真さんと目を合わせていられなくて目蓋を閉じた。
「……かっ身体で……誘ってるって……」
「思わないよ」
思い切って口にした問い掛けに拓真さんはあっさりと、でもきっぱり言い切ってくれた。胸がキュッと締め付けられる。
「露出の多い服は着ないし、体のラインも出ないように気を付けてるでしょ?」
穏やかに問い掛けてくる。
「……は、はい」
「真純が男を誘ってるようには見えないよ」
改めて繰り返され、恐る恐る目を開けた。真っ直ぐに私を見詰める眼差し。拓真さんが嘘を吐いていないのは明らかで。少しホッとした。
拓真さんが手を返し袖口を掴んでいた手にそっと触れてくる。
「実際、誘ってなんかないでしょ?」
黙ったまま頷くと拓真さんがふっと優しく笑んでくれた。
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