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甘く、深く、繋がって
第32章 溶け合う身体(前)
「うん、真純は違う。分かってるよ」
頷いた拓真さんが擽っていた手をキュッと握った。
「感覚は鍛える事が出来るから、尚更都合良く妄想するんだよ。……妄想というか、願望か」
小さく息を吐いて眉を下げる。
「身体つきや服装がセクシーな女性にも同じ様に言うけど、もうさ、こればっかりは仕方ない。男の性だから」
じっと見つめられて心臓の鼓動が早くなる。
それは、つまり
「拓真さんは……私が厭らしい方が良いんですか?」
拓真さんは少し目を見開いて、次いで困った様に眉を寄せた。
「んー…俺は別にヤラシイ方が良いと思ってる訳じゃないよ。俺はね、真純が俺に感じてくれるのが嬉しいの」
「っ……」
私を見つめる柔らかな眼差し。その奥で揺らめく緋色に息をのんだ。
「俺と一緒の時は、感じるままに素直になって?」
スイッと距離を詰め、そっと頬に触れてくる。
「どんなにヤラシクなっても良いよ。喩え、はしたない程ヤラシクなったとしても、俺は真純を嫌ったりしない」
ゆっくりと顎を掬われて。至近距離から見下ろす拓真さんの瞳が弧を描いた。
「俺が、真純を感じさせてヤラシクしてんだよ?嫌う訳ないでしょ」
頷いた拓真さんが擽っていた手をキュッと握った。
「感覚は鍛える事が出来るから、尚更都合良く妄想するんだよ。……妄想というか、願望か」
小さく息を吐いて眉を下げる。
「身体つきや服装がセクシーな女性にも同じ様に言うけど、もうさ、こればっかりは仕方ない。男の性だから」
じっと見つめられて心臓の鼓動が早くなる。
それは、つまり
「拓真さんは……私が厭らしい方が良いんですか?」
拓真さんは少し目を見開いて、次いで困った様に眉を寄せた。
「んー…俺は別にヤラシイ方が良いと思ってる訳じゃないよ。俺はね、真純が俺に感じてくれるのが嬉しいの」
「っ……」
私を見つめる柔らかな眼差し。その奥で揺らめく緋色に息をのんだ。
「俺と一緒の時は、感じるままに素直になって?」
スイッと距離を詰め、そっと頬に触れてくる。
「どんなにヤラシクなっても良いよ。喩え、はしたない程ヤラシクなったとしても、俺は真純を嫌ったりしない」
ゆっくりと顎を掬われて。至近距離から見下ろす拓真さんの瞳が弧を描いた。
「俺が、真純を感じさせてヤラシクしてんだよ?嫌う訳ないでしょ」