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甘く、深く、繋がって
第32章 溶け合う身体(前)
「俺の、思うままに、して良いの?」
真純の頭の両脇に手をついて見下ろすと、顔を赤らめたまま、しばらくの間を置いて彼女が小さく頷いた。
「そう……じゃあ、顔も見せて?」
キュッと拳を握り、真純はゆっくりと腕を頭の脇へ滑らせた。
硬く閉ざされていた目蓋から力が抜ける。次いで引き締めていた口角を緩めて。小さく息を吐き、真純は拳から力を抜いた。
それは全てを俺に委ねているかのようで。言葉通り、俺の思うままにめちゃくちゃに抱き壊したい。
ベッドについていた手を真純の両手にそれぞれ重ね、指を絡めてシーツに押さえ付けた。やんわりと握り返されて口角が上がる。
さっきから返される些細な反応が可愛いくて堪らない。
「真純」
俺の呼び掛けに震えた目蓋。
「目、開けて。こっち向いて?」
握る真純の手に力が入る。いつもより口調を和らげ
「誰に抱かれるのか、真純の目でちゃんと見て?」
俺を見るよう促した。
「っ……」
息を飲み、一度閉ざされた唇が僅かに開いて。小刻みに震えながら持ち上がった長い睫毛。下から見上げる潤んだ瞳と目が合った。
微笑み掛けると真純の目も弧を描く。
真純の頭の両脇に手をついて見下ろすと、顔を赤らめたまま、しばらくの間を置いて彼女が小さく頷いた。
「そう……じゃあ、顔も見せて?」
キュッと拳を握り、真純はゆっくりと腕を頭の脇へ滑らせた。
硬く閉ざされていた目蓋から力が抜ける。次いで引き締めていた口角を緩めて。小さく息を吐き、真純は拳から力を抜いた。
それは全てを俺に委ねているかのようで。言葉通り、俺の思うままにめちゃくちゃに抱き壊したい。
ベッドについていた手を真純の両手にそれぞれ重ね、指を絡めてシーツに押さえ付けた。やんわりと握り返されて口角が上がる。
さっきから返される些細な反応が可愛いくて堪らない。
「真純」
俺の呼び掛けに震えた目蓋。
「目、開けて。こっち向いて?」
握る真純の手に力が入る。いつもより口調を和らげ
「誰に抱かれるのか、真純の目でちゃんと見て?」
俺を見るよう促した。
「っ……」
息を飲み、一度閉ざされた唇が僅かに開いて。小刻みに震えながら持ち上がった長い睫毛。下から見上げる潤んだ瞳と目が合った。
微笑み掛けると真純の目も弧を描く。