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甘く、深く、繋がって
第33章 溶け合う身体(後)
両肘を真純の頭の両脇に付いて小さな頭を囲い込む。必然的に近くなった距離に、真純が更に頬を上気させた。
「ねぇ、約束して?」
言葉をそこで切った俺に何事かと忙しなく瞬きを繰り返す。そんな様子さえ愛しいと思う。
「ヤラシクなるのは俺の前だけ」
さっきと同じ願いを口にして。笑みを深めた俺に真純が唾を飲んだ。強くなる甘い香り。
「ね、良い?」
さっきとは違い言葉を強請る。じっと見詰めて返事を促す俺に真純の眉が下がった。
「……は、ぃ」
聞こえたのは小さな是。
「ん。約束ね」
「はい」
視線を絡ませたままチュ、と唇を重ねる。柔く吸い上げながら啄んで。ゆったりとした律動で抽送を開始させた。
「んっ……ん!」
大きな目を細め、すぐに洩れ始める甘い声。伸ばされた腕が首にすがり付いてくる。フルフルと小刻みに身体を震わす真純。
絡む舌が、交わる腰が、甘美な悦びを連れてくる。

真純……

愛しくて堪らない。
角度を変え、腰を引き上げ、どちらも繋がりを深めて真純を強く抱き締めた。

もっと真純に強請らせ、激しく交わっても今日だけで彼女の不安を拭うことは不可能だろう。
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