この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
甘く、深く、繋がって
第2章 遭遇
「……大丈夫?」
痛みさえ忘れ、見惚れて動けない私に彼が首を傾げた。その仕草までもが心を大きく跳ねさせる。
「あ、だ、大丈夫……デス」
慌てて両手を振った。
「立てますか?」
「あっはい!」
勢いで返事して、危うく痛いはずの左足で踏み込みそうになった。辛うじて踏みとどまったけど……
「足、痛めた?」
高い位置から急に近付いた声。足から顔を起こすと彼が目の前に屈んでいた。
「ひゃっ」
至近距離で絡んだ視線。一気に顔が熱くなった。
心臓が爆発しそう。
ふっと彼の目尻が下がる。
「大丈夫?」
繰り返された問いと柔らかい微笑み。
「顔赤いよ?」
言いながら延びてきた右手が私の頬を包んだ。肩がピクンと跳ね上がる。
……暖かい。
親指がスイスイと頬を撫でて
「キミ、可愛いね」
深くなった笑み。
あ……
一瞬何をされたのか分からなかった。
唇に触れる柔らかく暖かいモノ。彼の唇。
チュッとリップ音をたてて離れてく。
「お駄賃、先払いね」
ニッと目を細めて彼が頬から手を引いた。
そのまま上体を私に近付けて両脇に手が差し込まれたかと思うと、そのままグイッと抱き起こされていた。
痛みさえ忘れ、見惚れて動けない私に彼が首を傾げた。その仕草までもが心を大きく跳ねさせる。
「あ、だ、大丈夫……デス」
慌てて両手を振った。
「立てますか?」
「あっはい!」
勢いで返事して、危うく痛いはずの左足で踏み込みそうになった。辛うじて踏みとどまったけど……
「足、痛めた?」
高い位置から急に近付いた声。足から顔を起こすと彼が目の前に屈んでいた。
「ひゃっ」
至近距離で絡んだ視線。一気に顔が熱くなった。
心臓が爆発しそう。
ふっと彼の目尻が下がる。
「大丈夫?」
繰り返された問いと柔らかい微笑み。
「顔赤いよ?」
言いながら延びてきた右手が私の頬を包んだ。肩がピクンと跳ね上がる。
……暖かい。
親指がスイスイと頬を撫でて
「キミ、可愛いね」
深くなった笑み。
あ……
一瞬何をされたのか分からなかった。
唇に触れる柔らかく暖かいモノ。彼の唇。
チュッとリップ音をたてて離れてく。
「お駄賃、先払いね」
ニッと目を細めて彼が頬から手を引いた。
そのまま上体を私に近付けて両脇に手が差し込まれたかと思うと、そのままグイッと抱き起こされていた。