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五十嵐さくらの憂鬱。
第9章 …9
ふ、と樹が笑うのがわかった。

「あ、あっ…やだぁ…イっちゃう…あっ…。」

激しく水音を響かせてさくらが果てる。
倒れこむさくらを抱き寄せ
半開きの口元に樹は唾液を垂らした。

「ご褒美だよ…舌、出して」

さくらは舌で唇についた樹の唾液を舐めとる。
その仕草に樹は欲情がこみ上げてきて
下唇を噛んで野蛮な感情を押し込める。

もっとさくらをイかせたい。
自分だけのものにしたい。
その強い感情は、果てを知らない。
これほどまでにさくらが溺れても
まだ、足りないと思ってしまう。

ーーー離れられないと、言ってくれるまではーーー

さくらが自ら樹を激しく求め
樹だけに感じ、樹だけに淫らになり
離れないでと言うまで。
そうなるまで、樹はさくらを侵す。

こんなに苦しい気持を
恋と呼ぶにはありふれていて
愛と呼ぶには薄っぺらい。
言うなれば、恋慕ーーー。

愛でさくらを壊したいという思い。
苦しく、切なく、愛おしい。
さくらは樹のそこ感情をわかっているのかいないのか
媚薬級のキスに酔いしれるように身体を寄せていた。

そのあと数回にわたり
指と舌でイかされすぎて
さくらが立てなくなったのは言うまでもない。

「ご、ごめんなさい…」

ベッドに寝かされて
腕枕までされて
さくらは申し訳なさの極みで樹を見ることさえできなかった。

「いいんだよ…。感じやすくなったね、さくら。
それとも、目隠し効果かな?」
「……」
「あ、目隠しくらいじゃ、まだ全然なんだっけ?」
「ち、違います! もう…いじめすぎです…」

前戯で立てなくなる女は
いままでもいくらでもいた。
それを無理矢理立たせて
乱暴に挿入していた。
それでも、身体の疼きはとれても
樹の渇きは満たされたことはない。

今は、違った。
さくらが立てなくなることもしばしばで
そんなさくらが愛おしく
挿れずとも樹は満足感でいっぱいだった。

さくらが、それに不満を覚えているなんて
ちっとも気づいていなかったのだ。
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