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五十嵐さくらの憂鬱。
第9章 …9
「あのね、翔平だから言うね!
なんかね、い…挿れてもらえないの…」

翔平は一瞬固まり、そのあと石になり
さくらの恐る恐るの視線にやっと我に返った。

「えっと…その、な、何をですかな、さくらさん」

言わせないでよ、とバシバシ翔平を叩いて
さくらは顔を真っ赤にした

「あれ。あの、男のひとのやつ。
私が、悪いんだけど…」

さくらの口からそんなとんでもない言葉がでてくるとは思わず
翔平の頭はすこぶるオーバーヒートした。

「ちょっと待て、ちょっと落ち着かせろ。
えっと、挿れてもらえない。ふんふん。
それは、どういうシチュエーションで?」
「あの…え、と…えっちの時に…」

さくらはこれ以上ないほど顔を赤くする。
翔平にだから言うんだからね
翔平が友達だし、男の人だから
相談に乗ってもらってるんだからね、と
さくらは2回も念を押した。

「挿れてもらえないというか
私が…その…立てなかったりして…挿れられないというか…」

ブラウスの裾で口元を隠しながら
目はキョロキョロとさせ
顔は真っ赤で困った顔をしている。
本気の相談だと翔平は思った。

「前戯かうますぎて…腰が抜けるってこと?」

ストレートすぎる言い方かとも思ったが
恥じらっていても仕方がないのでそう言うと
さくらは顔を隠しながらコクコクとうなづいた。

ーーーなんちゅー羨ましい話だーーー

前戯で腰抜かせたことがない翔平にとって
衝撃を通り越して天晴れという気持ちになった。
さすが、年上。
やりまくりとの噂もあったが
あながち間違えではないと思うと同時に
少し、さくらが心配になった。

「で、挿れてくれないというか、
挿れないのが不満なわけ?
さくらは、挿れてほしいってこと?」
「だって…そうした方が、満足できるでしょ…?」

さくらの困り顔に翔平が困った。
女の子のその顔は、ずるい。

「そりゃ…挿れないよか、
挿れた方が満足だけど…」
「だよね…あぁ、どうしよう…」
「どうしようって、何が?」

さくらは言葉を詰まらせ
そしておずおずと小声で話した。

「飽きられちゃわないかなって…。
今はつきあいたてだからそんなことないと思うけど
いつか、挿れられないことに樹先輩が不満になって
飽きられちゃったらどうしよう…」

そんなことか、と翔平は止まっていた息を吐いた。
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