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五十嵐さくらの憂鬱。
第9章 …9
「大丈夫だ、さくら」
翔平はさくらの背中をドンと叩く。
「ちょ、痛っ…」
「挿れらんないなら、舐めればいい!」
確信を持って
こだまするかのように
翔平はうなづく。
「声おおきいょ…」
「あ、悪い悪い。
でもさ、つまり、さくらばっか満足しちゃってて
相手が満足してないんじゃないかってことでしょ?」
それにさくらはうなづいた。
「だったら、相手を満足させてあげればいい。
それは、挿れるだけじゃないはずだよ。
俺はだけど、彼女にしてもらったら、嬉しいよ。
挿れらんなくても、それをしてくれるだけで
愛があるなって思うし…」
いつになく真面目な翔平にさくらは感動さえ覚えた。
「そっか…そうだよね。
なにも、挿れるだけがすべてじゃないよね…」
さくらは納得したのかうなづき
ちょっと顔に元気が出てきた。
「よし、ありがとう翔平!
私、頑張るね!」
さくらはうんと前を見てうなづく。
「その調子だ!
頑張れさくら!」
元気でたー、とさくらは大きく伸びをして立ち上がる。
「ありがとう、翔平。
ほんとに楽になった。
じゃあ、私行くね!」
「いいってことよ、友達だからな!
何かあったらまたすぐ言えよ!」
拳をぶつけ合ってにこりとすると
さくらは意気揚々と去って行った。
その場にポツンと残された翔平は
しばらく呆然としてから
「ばかか、俺は…」
と大声でつぶやき
落ちていた空き缶をポンと蹴り飛ばしてサークルへと向かった。
翔平はさくらの背中をドンと叩く。
「ちょ、痛っ…」
「挿れらんないなら、舐めればいい!」
確信を持って
こだまするかのように
翔平はうなづく。
「声おおきいょ…」
「あ、悪い悪い。
でもさ、つまり、さくらばっか満足しちゃってて
相手が満足してないんじゃないかってことでしょ?」
それにさくらはうなづいた。
「だったら、相手を満足させてあげればいい。
それは、挿れるだけじゃないはずだよ。
俺はだけど、彼女にしてもらったら、嬉しいよ。
挿れらんなくても、それをしてくれるだけで
愛があるなって思うし…」
いつになく真面目な翔平にさくらは感動さえ覚えた。
「そっか…そうだよね。
なにも、挿れるだけがすべてじゃないよね…」
さくらは納得したのかうなづき
ちょっと顔に元気が出てきた。
「よし、ありがとう翔平!
私、頑張るね!」
さくらはうんと前を見てうなづく。
「その調子だ!
頑張れさくら!」
元気でたー、とさくらは大きく伸びをして立ち上がる。
「ありがとう、翔平。
ほんとに楽になった。
じゃあ、私行くね!」
「いいってことよ、友達だからな!
何かあったらまたすぐ言えよ!」
拳をぶつけ合ってにこりとすると
さくらは意気揚々と去って行った。
その場にポツンと残された翔平は
しばらく呆然としてから
「ばかか、俺は…」
と大声でつぶやき
落ちていた空き缶をポンと蹴り飛ばしてサークルへと向かった。