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五十嵐さくらの憂鬱。
第19章 …19
「悪い子だな、勝手にそういうことするなんて」

いつにもなく意地悪な言い方に
さくらの耳が赤くなった。

寒さでかじかむ頬に
樹の手が触れて、
そのまま舌が、熱い温もりをもって
2人の間を行き来する。

しばらく経つと
暖房も効いてきて室内が暖かくなってきた。
誰もいない教室で
2人の口づけの甘い音だけが響きあう。

初めのうちは遊ぶようなキスだったのに
気がつけばむさぼりあうような
激しい口づけに変わっていた。

お互いがお互いを求め合い
樹の舌がさくらの舌を絡めとるように
何度も何度も吸い付いてくる。

その激しさに呼吸が困難になり
酸素を求めて樹から離れようとすると
それを許さない彼は
さらに深くさくらを追い求めた。

さんざん唇を犯され、
膝が落ちたときには
樹にコートを剥ぎ取られていた。

「もう寒くないだろ?」

さくらの答えを聞かず
唇を犯し続けながら
あっという間にさくらの服を脱がせ
下着から双方の胸を引っ張り出した。

「寒いからか? それとも…」

露わにされた頂きは
寒さと、これからされるであろうことに対する期待で
すでにぷくんと膨れている。
その姿に、樹が満足そうにする。

さくらの腕を持ち上げ
頭の後ろで
両手首をネクタイで縛り付ける。
さくらの体を壁に押し付けたまま
敏感な乳首を丹念に舌先で犯した。

ビクビクと小刻みに反応するさくらの体はいじらしく
より樹の欲情をかきたてる。

スカートとタイツを脱がせると
ショーツの上からさくらの秘部に
長い指を這わせる。
そうすると、さくらは
息を詰まらせて、下唇を噛み締めた。

「さくら、もうこんなにしてる」

胸を執拗に責められたせいで
さくらの蜜壺からは
すでにショーツをびっしょりにするほどの
ヌルヌルとした液体が溢れ出していた。

「悪い子だな」

ポケットに入っていた
さくらが抜いてしまったものを取り出すと
樹はまたさくらの中に押し入れた。

そして、電源のボタンを入れる。

「あっ」

びくん、とさくらの体が跳ねて
こらえきれずに声が漏れ出た。

「さくら…」

こらえきれない声を必死に抑えて
顔を真っ赤にするさくらが愛しく
樹はその口をふさいだ。
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