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五十嵐さくらの憂鬱。
第6章 …6
悪魔のささやきだと、樹は自分でも思った。
悪魔でもなんでもいい。
五十嵐さくらを手に入れたい。
心も身体も、手に入れたい。
そして、樹で満たして、
壊してしまうほど満たして
自分のものにしたいという
野蛮な欲求に駆られた。

「裏切ってなんかない。
彼氏のために、こんなに必死な女の子、俺は見たことないよ」

さくらのイヤリングをいじりながら
樹は優しくキスをした。

「かわいそうなさくら。
変わりたいのに変わる手段を知らなくて。
俺ならーーー」

さくらの髪の毛を指に巻きつけ
唇に持っていく。

「俺なら、変えてあげられる。
さくらの身体を、もっと魅力的に」

もっと魅惑的に、ふしだらに、淫乱に。
樹でしか感じなくさせる。
そんな身体に。

「ほん、とに…?」
「言っただろ?
彼と中でイけないなら、イける身体にしてやるって。
それは、裏切りでもなんでもなくて
さくらのステップアップのためだ」

さくらが瞬きをすると
ポタリ、と涙が落ちる。

「さくらが俺の言うことを聞くことによって
彼氏ともっと愛しあえる喜びを知ることができる。
俺はさくらの願いを聞き入れることによって
自分も成長できる」

さくらをもっと調教する。
その楽しみに、樹の口に知らず知らず笑みが宿った。
オモチャと呼ぶには、もったいない。

「女の子は、色んな男と触れ合う方が
魅力が増すんだよ。
俺なら女の子のことよく知ってるよ。
絶対に変えてあげるから、言うこときけよ」
「オモチャ、なんでしょ?」

痛いところつくな、と樹は笑った。
こういう抜けてそうでぬかりないところ、
言い返してしまうところが
樹の自尊心を燃えさせた。

「オモチャって言ってた方が
ライトで後腐れなくていいだろ?
さくらが俺のオモチャにされる。
さくらは俺の言うことを聞く。
それによってもっと魅力的な身体になれる。
それだけの関係だ。
それとも俺じゃ不服か?」

それにさくらは首を横に振った。

「さくら。エロくなれ。もっと。
男たちを、彼氏を虜にしろー」

樹の深い契約の口づけに
今度こそさくらは従った。


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