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リリスの双子 ―悪魔が見た男女の記録―
第5章 幼い令嬢

だが、少年はこちらを見ようともしない。
また風が吹いて、甘い花の香りが漂ってくる。
沈黙が続くうちに、コレットの期待が落胆にすりかわっていく。
諦めようとした時、少年が口を開いた。
「……少しだけなら」
「ほんと!? ほんとにお茶に付き合ってくれる!?」
コレットの必死な声に、少年はようやく振り返り、微かに苦笑した。
それだけでコレットは舞い上がってしまう。
「すぐ準備するよう言ってくるわ!」
コレットはパタパタと駆け出した。
また風が吹いて、甘い花の香りが漂ってくる。
沈黙が続くうちに、コレットの期待が落胆にすりかわっていく。
諦めようとした時、少年が口を開いた。
「……少しだけなら」
「ほんと!? ほんとにお茶に付き合ってくれる!?」
コレットの必死な声に、少年はようやく振り返り、微かに苦笑した。
それだけでコレットは舞い上がってしまう。
「すぐ準備するよう言ってくるわ!」
コレットはパタパタと駆け出した。

