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リリスの双子 ―悪魔が見た男女の記録―
第6章 修道女
弟のそばかすの浮かんだ顔には、まだあどけなさが残っている。
けれどその目は、今まで見たことがないような真剣な輝きを帯びていた。
腕を掴まれて、力強く引き寄せられて、気づいたときには唇を奪われていた。
「好きだ」
熱っぽく囁かれた言葉に、ルイーズは弟を突き飛ばした。
その後、どうやって自分の部屋に戻ってきたのか覚えていない。
ただただ恐ろしかった。
今まで可愛い弟として思っていなかったラウルが、あんな目をして自分を見るなんて。
掴まれた腕の力強さも、熱い吐息も、男を知らないルイーズにとっては恐怖でしかなかった。
けれどその目は、今まで見たことがないような真剣な輝きを帯びていた。
腕を掴まれて、力強く引き寄せられて、気づいたときには唇を奪われていた。
「好きだ」
熱っぽく囁かれた言葉に、ルイーズは弟を突き飛ばした。
その後、どうやって自分の部屋に戻ってきたのか覚えていない。
ただただ恐ろしかった。
今まで可愛い弟として思っていなかったラウルが、あんな目をして自分を見るなんて。
掴まれた腕の力強さも、熱い吐息も、男を知らないルイーズにとっては恐怖でしかなかった。