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~ 愛しい人へ ~
第3章 ~ 私を想う ~
わたしは、少しずつ、


彼とのことを思い返していた。


どうして、別れようと……思ったのか。


メールでのやり取り……、


誕生日に逢えなくて、そのタイミングで


ストレスたまらない距離感でいたいと……


伝えた。


でも、その前に。


小野木さんと一緒に働きたいと思っていたのに


彼が、あまりそのことを嫌がっている?ふうに


見えたこと。


出かける予定を、奥さんの都合で振り回されたこと、


2月に帰省した時に隠したの?と、思ったこと……。


時間を巻き戻しながら、いろいろと考えた。


そして。


年末のお泊りのことを思い返していた。


……そう、この時。


心から幸せだと感じ、最後のSexでいい……と。


そして、


 これ以上、樹ちゃんに溺れてしまうのが怖い


と、思った……。


彼の冷たい視線……の答えがわからなくて。


征服欲だったのか、軽蔑だったのか。


わたしは、自分を解放できない……。


感じやすいのに、イキにくい……。


心に、いろんなものを抱えているから。


ふと、呼吸するくらい


自然に……浮かんだ。


もしかしたら


ご主人さまと呼ばれる人なら


わたしのこの複雑な心と体を


解放してくれるんじゃないか……と。


わたしは、別に、このまま


感じやすくて、イキにくい体でもいいかもしれない。


だけど、わたしは……。


最後の人は、彼がいいと思っていた。


だけど、それは間違いだった。


過去は、美化されていく。


でも、美化されるために用意した思い出は


ツラい思い出を突き付けるだけだった。


最後の人が彼ではなく……、


そう考えた時に


ご主人さまの存在が浮かんだ。


わたしはM女の自覚はあった。


彼が求める少しノーマルとは違うことを


受け入れていたし、そこには嫌悪はなく


快楽があったから。


わたしは、思考を停止させた。


考えるのは、今は、やめよう……。


祖母のことだけ……


今は、ちゃんと、向き合うべきだ。


もう、元に戻ることのない彼を。


その彼のことを考えて、


時間を過ごしては……いけない。


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