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~ 愛しい人へ ~
第3章 ~ 私を想う ~
仮通夜では、1時間くらい


眠ったか眠らなかったか……


の状態だった。


彼のことで、睡眠が保てない状態だったので、


仮通夜で睡眠を取れなかったことは、


あまり気にならなかった。


通夜が終わって、翌日の告別式。


今日で、本当のお別れになるんだと……。


実感が沸かない。


わたしは、仮通夜以来、


棺の祖母を見ることができなかった。


告別式の時…。


最後のお別れ……別れ花を手向ける時、


祖母の顔をみた。


涙がとめどなく溢れた。


わたしは、そっと祖母の白髪を撫でた。


それから、火葬場へと向かった。


私は、自分の思いを声に出すことは


ほとんどなかった。


火葬場で、棺が火葬炉に送出され、


扉が閉まった時、


もう二度と会えないんだ……。


という思いが胸をつき、おいおい泣いた。


見るに見かねたのだろう。


叔父さんが、私の肩を寄せた。


わたしは、声を絞り出し


「もっと……もっと会いに来ればよかった。」


わたしの本当の気持ちが、声になった。


母と疎遠になり、祖母とも疎遠になってしまったこと。


どんなに、悔やんでも。


もう、元には戻らない時間…………。


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