この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
~ 愛しい人へ ~
第3章 ~ 私を想う ~

焼骨している間に、精進落としを行なった。
わたしは、自宅に戻る時間を考えると、
骨上げまでは出られなかった。
母が
「おばあちゃんからの最後のごちそうだから。」
と、声をかけてきた。
ぼんやりと…
写真におさめればよかったな……。
と、思った。
みんなが骨上げに向かう時に別れた。
「お盆に帰ってくるから。」
そう一言だけ伝えた。
食事をしたところで、着替えをさせてもらうことができた。
喪服から、ワンピースに着替えた。
一瞬にして、日常に戻った気がした。
ひどく長い夢を見ていたような、
そんな気持ちになった。
タクシーに乗り、駅に向かう。
自分の気持ちが、落ち着かなかった。
ふと、
骨になった祖母を見なくて……
わたしは、
祖母の死を……
ちゃんと受け止められたのだろうか。
と、思った。
いや…大丈夫だ。
焼却炉に入る瞬間が、
鮮やかによみがえった。
もう、祖母は……いない。
どんなに話をしたくても。
どんなに会いたいと望んでも。
大切な人を失って、
心が……傷だらけだ。
まだ、
彼との傷も癒えていないのに。
わたしは……どうすればいいんだろう。
わたしは、自宅に戻る時間を考えると、
骨上げまでは出られなかった。
母が
「おばあちゃんからの最後のごちそうだから。」
と、声をかけてきた。
ぼんやりと…
写真におさめればよかったな……。
と、思った。
みんなが骨上げに向かう時に別れた。
「お盆に帰ってくるから。」
そう一言だけ伝えた。
食事をしたところで、着替えをさせてもらうことができた。
喪服から、ワンピースに着替えた。
一瞬にして、日常に戻った気がした。
ひどく長い夢を見ていたような、
そんな気持ちになった。
タクシーに乗り、駅に向かう。
自分の気持ちが、落ち着かなかった。
ふと、
骨になった祖母を見なくて……
わたしは、
祖母の死を……
ちゃんと受け止められたのだろうか。
と、思った。
いや…大丈夫だ。
焼却炉に入る瞬間が、
鮮やかによみがえった。
もう、祖母は……いない。
どんなに話をしたくても。
どんなに会いたいと望んでも。
大切な人を失って、
心が……傷だらけだ。
まだ、
彼との傷も癒えていないのに。
わたしは……どうすればいいんだろう。

